虫と水と雨

Killer Bong の新作CD-R「虫と水と雨」が今週届いた。

 

「虫の音のBPMを落としてベースにしたり、虫の音をキーをあげてスネアにしたりと」

 

らしい。サンプルマニアKB。やっぱすげーや。

 

ヒップホップ? アンビエント? ミュージック・コンクレート?

 

とかそーいうの、もう深く考えないけど、まあ全部だろうな。

ほの見える(MPCの)手つきは完全にKBで、リズムが楽しい、、、

 

アルバムタイトルが日本語ってところがすでにそうだけど。KBの中でも異色かも。ブラックスモーカーのエクスペリメンタル・シリーズよりも、実験的に聴こえる。

こんな風に、標本を集めてる時点で、その行動だけで、KBが最強のミュージシャンだって気がしちゃう。亀の竪琴を使った、ギリシャ神話の神もいたっけな。全国でツアーしてた、日記のようなもの?

 

この調子で、いろんなアニマルや天候、季節をサンプルしてってくれたら嬉しい。

他人のフィールドレコーディングにすごく興味がある。

 

最近の嗜好は一月ごとに変わるかのようだ。

先月は異常な速度でラノベまがいのエンタメ小説を読み捨ててたけど、今は俳句と和歌を古書でディグる日々。

ずっと前になぜか富澤赤黄男という俳人は知ってて、カマしてる句ばかりで、好きだった。それで身近なひとが俳句とか作ってるの見てから、もっと自分も、と思った次第。

 

<蝶墜ちて大音響の結氷期

<黄昏の象きて冬の壁となる>

<大地いましづかに揺れよ 油蟬>

(赤黄男)

 

自分でも小さいメモ帳を持ち歩いて、日記みたく、俳句や和歌を残すようにして。

俳句にしろ和歌にしろ、なるべく、人間が書いたとは思えないような言葉を置いてやりたい。耳だけじゃなく全身澄まして。

和歌や俳句は、無名でも、やばい人が多くて、やばいよ。

 

バレーボールしたら異常に息上がったけれど頭がすっきりした。

 

腕時計買いてえ。